「男もやれば単純計算で寄付量2倍に」中学生の男子が4年間伸ばした髪を寄付 ヘアドネーション
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- Опубликовано: 3 фев 2025
- 病気や事故などで髪の毛を失った子どものために、医療用のウィッグを作るため髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」。その寄付のためにおよそ4年間、髪の毛を伸ばし続けた栃木県宇都宮市の中学生が1月17日、髪を切りました。髪を伸ばし続けてきた思いを聞きました。
へその辺りまで伸びた黒髪。宇都宮市内の中学校に通う2年生の橋本駿さんです。
駿さんは17日、ヘアドネーションのためにおよそ4年間伸ばした髪を切るため、年間30件ほどヘアドネーションのカットを行う宇都宮市の美容室「KEIJI CLASS」を訪れました。春から受験生になるため、このタイミングでばっさり切ることにしました。
これまでは、父親の真英さんに自宅で髪を切ってもらっていたため人生で初めての美容室。少し緊張している様子です。
(橋本駿さん)
「少しでも困っている人のためになれたらと思った。勇気も必要だったがそれよりも使命感が勝ったといいますか」
駿さんはおよそ4年前の小学5年生の時に、新聞記事を読んでヘアドネーションの存在を知りました。「自分にもできるかも」と思った駿さんは、当時耳にかかるほどの長さしかなかった髪の毛を伸ばすことを決意しました。
「一般的なイメージだと、ヘアドネーションは女性がやるもの。しかし男性がヘアドネーションをすれば、単純計算で寄付する量が2倍になると考えた」
この4年間、トイレやプールに行った時に人からの視線を感じたり、夏には頭が蒸れたりするなど、苦労もたくさんあったといいますが「困っている人のためになりたい」という思いで走り抜けてきました。
駿さんの意思を尊重し、応援してきた父親の真英さんが最初にハサミを入れます。
今回寄付ができる髪の毛の長さは、ヘアドネーションの団体が定める「31センチ以上」を大きく上回り、60センチメートルにもなりました。髪の毛はこのあと、ヘアドネーションの団体に送られ、医療用ウィッグとして生まれ変わる予定です。
(橋本 駿さん)
「(髪の毛を持って)そこそこ重いですね。大変だったなと思います。でもこれで喜んでくれる人がいたらいいな」
(駿さんの父親・真英さん)
「本当にやるのかと最初は思ったが、本人がチャレンジし、ヘアドネーションすることができ感無量です。男子がヘアドネーションをすることで、もっとヘアドネーションの活動が広まればいいと思う。そして、そのきっかけになれば」